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2024.07.25
社長ブログ
新型小屋裏換気システム完成
このところ約十年、小屋裏換気にこだわって家造りをしてきました。
小屋裏換気にこだわる理由
夏の暑さ対策、冬場の小屋裏に発生する結露対策に大切だからです。
十数年前に大学主催の建築の勉強会に出席していた時、換気部材メーカーの方が持っている資料の中に、意味深な記載を見つけました。
『夏場の屋根裏の温度を劇的に下げるには、基準の7倍程度の換気面積が必要』
というものでした。
小屋裏換気は、住宅会社は(昔の私も含め)換気メーカーの製品を使って対応するのですが、
基準の7倍をクリアしようとすると、ほとんどの換気製品では賄えず、
賄える製品を使用したとしても、購入する部材の費用だけで数十万になり採用できず、
ずっと小屋裏換気部材の自社開発、自社製造を進めてきたんです。
従来の屋根形状
そんな訳で造る建物の屋根形状は換気量を確保しやすい切妻・片流れ等の形状を基本としてきました。
(切妻、片流れなら基準の12倍以上換気できるため)
寄棟形状を避けていた理由
夏場の日射対策、外壁の劣化防止の観点で有利な寄棟形状の屋根は、
小屋裏換気量確保が難しくあまり採用していませんでした。
新たな挑戦
先日、社内ミーティングの中で『寄棟の家を建てたい』という声が上がり、
ネックになっていた小屋裏換気の開発『第3弾』が始まりました。
CADでの設計、瓦職人を巻き込んでの実物模型の作成、誤算、解体、再制作を経て、なんと完成。
換気量の確保の難しい寄棟でも、吸排気トータルで換算すると基準の5~8倍の換気ができる小屋裏換気、
弊社標準の屋根300mm断熱とセットで国内のどの住宅メーカーより、涼しく夏を乗り切る自信があります。
省エネ意識の高い方、性能重視の方、平屋の家がいいと思う方は是非見てほしい、そんな一品です。